第42回日本アカデミー賞授賞式が3月1日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、是枝裕和監督の映画『万引き家族』が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞(安藤サクラ)、最優秀助演女優賞(樹木希林さん)など最多8部門を総なめにしました。
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
同作は、万引きと祖母の年金で生計を立てる、とあるワケあり家族の姿を通して、本当の絆とは何かを問う人間ドラマ。
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞し、第91回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた。昨年9月に75歳で亡くなった樹木希林さんも出演した。
『万引き家族』作品賞など最多8冠 是枝作品が2年連続の快挙!
受賞結果は以下の通り。
最優秀作品賞 『万引き家族』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀監督賞 是枝裕和『万引き家族』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀主演男優賞 役所広司『孤狼の血』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀主演女優賞 安藤サクラ『万引き家族』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀助演男優賞 松坂桃李『孤狼の血』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀助演女優賞 樹木希林『万引き家族』
最優秀助演女優賞を樹木希林さんが受賞し、樹木希林さんの娘・内田也哉子が代わり登壇し受賞スピーチを行いました。
内田也哉子さんは、「母が口にしていた『時が来たら、誇りを持って脇にどけ』というのが、文字通り、今日をもってできると思います」と言葉を詰まらせながらスピーチした。続けて、樹木さんが乳がん再発後に、夫の内田裕也さんに謝罪するため会いに行ったことなどを明かし、「58年の役者人生において、映画作りという真剣勝負の現場で、彼女の言動で時に人を傷つけたりもしたと思います。この場をお借りして、すべての映画関係者に、彼女に代わって深くおわび申し上げます。一つ一つのまれなる出会いに、心より感謝申し上げます。本当に長い間お世話になりました」とお礼の言葉を述べた。
最優秀脚本賞 是枝裕和『万引き家族』
画像:「万引き家族」カンヌ映画祭授賞式より
最優秀音楽賞
細野晴臣『万引き家族』
最優秀撮影賞
近藤龍人『万引き家族』
最優秀照明賞
藤井勇『万引き家族』
最優秀美術賞 今村力『孤狼の血』
最優秀アニメーション作品賞 『未来のミライ』
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
最優秀録音賞
浦田和治『孤狼の血』
最優秀編集賞 上田慎一郎『カメラを止めるな!』
最優秀外国作品賞 『ボヘミアン・ラプソディ』
新人俳優賞
画像:第42回 日本アカデミー受賞式(2019年)より
上白石萌歌『羊と鋼の森』
趣里『生きてるだけで、愛。』
平手友梨奈『響-HIBIKI-』
芳根京子『累 -かさね-』『散り椿』
伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』
中川大志『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』
成田凌『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』
吉沢亮『リバーズ・エッジ』
話題賞
作品部門:『カメラを止めるな!』
俳優部門:伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』
(※新人俳優賞、話題賞は最多受賞数に含まず)